ひとの感想が聞きたいからまずは自分から書いてみよう

アマプラで見た映画の日記です。すかしたレビューもします。

バットマン:マントの戦士 第三話の感想/キャットウーマンが現れて浮き彫りになる、復讐者ブルース・ウェインとバットマンのオリジン

前回

今週のケープドクルセイダーどうだった?

視聴ページはコチラ

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B0CYFC3RDV/ref=atv_dp_share_cu_r

今回のも続きめっちゃ気になるしキャラも増えておもろい!!

キャットウーマンの初登場回なのはタイトルでわかりきったことでしたが、正直実写シリーズの全部のバースに登場済みな彼女は、実写しか見ていない自分にはロビンより定番のキャラなので…

と、思っていたらまさかのあの人登場。しかもキャットウーマンをここで出すシナリオ的な意味合いもばっちり。

話も引き込まれてヒーローがかっこいいってズルじゃないの?

あと、ネタバレは例によって含むもんで後からそっちをズルって言われても困るからよろしくね。

いつも以上に軽薄なセリーナが呼び起こしてしまうブルース少年が心を殺した日の思い出!そこに絡ませるキャラのチョイスがたまんない!

今回のセリーナ・カイル、キャットウーマンは、貧しい育ちが故に窃盗に手を染めるが、飽くまで義賊としての活動に信念を持ち、バットマンと出会いヒーローとなっていく…

ではありません。

父親が脱税で逮捕されたことで自暴自棄になり、公然の秘密同然の窃盗を繰り返すゴッサムの堕落した人間の一人でしかないのです。そう、今回のヴィランです。

キャットウーマンになる経緯も、新聞で見かけたバットマンに影響を受け、一瞬の間に作り上げたコスチュームで犯行に至る、つまり常習犯の手口がマイナーチェンジされただけのことなんです。

また、このあまりにも堕落したキャットウーマン誕生のシーンも秀逸です。

新聞記事からバットマンを見出し、コスチュームをメイドに嫌々作らせて、そのまま彼女が新聞記事になるというものです。

この作品の作風、クラシカルなTVシリーズアニメオマージュを活かした、極めてテンポの良い描写で仕上げております。

ただなぞるだけでなく、昔の作品の良さを今作の持ち味に転用しているのは素晴らしいですね。

クレイフェイスと違い、恐らくキャットは再登場するでしょうが、今回は一旦の逮捕で済ましたのもTVシリーズの構成として非常に好感が持てます。

復讐者ブルース・ウェインを描く第三話、あと相変わらずOP入りがすんごい。

冒頭のシーン、窃盗の常習ともみ消しが公然の秘密となっているセリーナとブルースが会話していたのが、ゴッサムの富豪たちが各々寄贈した宝石の展覧会です。

その会場のウェイン家からの寄贈品の前で「こんな宝石をイーストエンドでつけて歩いてるから襲われるんだ」と毒づいていた新聞記者を、ブルースはいきなり殴り飛ばします。

ここで超かっこいいノワールなOPがどーん!まってまって!

それってマーサ・ウェインのことでしょ!とリアクションを取る暇もなく、OP明けにブルースのカウンセリングをしている担当医の名前はなんとクインゼル博士。

待って待って!最高かよ!キャットウーマンだけの回じゃ期待できないけどこれは話が変わるぞ!

ここまで3分もかかっていません。

素晴らしいのは、クインゼルとの会話でウェイン夫妻殺害の経緯を説明することで、バットマンを知らない人にはもちろん、私のように中途半端に知識があるから答え合わせが欲しくなるオタクにも応えてくれています。ありがてえ。

また、この冒頭を布石として、幼いブルースの悲しき過去がしばしばフラッシュバックしつつ、それが明けたら軽薄なキャットの窃盗シーンを移すシナリオ運びの上手さがたまりません。

そして最後の回想で、両親を殺害される悪夢にまたしてもうなされて目覚めたブルースは、アルフレッドに提案するのです。

「悪党に罪を償わせる手伝いをしてほしい」と

今回は前回とは打って変わって、キャットとハーレイクインの初登場ということもあり縦軸重視でしたが、単発回として見ても、バットマンのオリジンの提示というだけでお腹いっぱいです。

サプライズ気味な登場になったクインゼルも、母性本能的にも見える接し方でブルースを労わって、「私だけがわかってあげられる」と口にする危うさが今後の展開を暗示していてオタクにはたまりません。

そんなわけで、今夜も大満足の第三話、10日続くか不安ながらも楽しめました。

 

私みたいに見落としている人がいたら是非見て欲しい。あなたの感想も聞きたいから

 

次回