ひとの感想が聞きたいからまずは自分から書いてみよう

アマプラで見た映画の日記です。すかしたレビューもします。

今ならアマプラ無料、ムーラン・ルージュ(2001)の感想/急に歌いだすおかしさを厭わない、ミュージカル不慣れにこそ面白い映画

何を隠そう、私特定の俳優の主演映画の評価が甘くなります!

まあ、コン・エアーをニコラスケイジがダイハード1・2してるから最高と宣うくらいなもんですから、お察しの通りです。

特に、このブログを始めた動機がファントム・メナスの再上映ということもあり、スターウォーズ1・2・3*1の出演者、というかユアン・マクレガーの出演作には滅茶苦茶甘くなります。

無論他の出演者にもかなり甘め採点になりますが、ヘイデンはそれほど出演作の多い俳優ではありませんし、リーアムは妙なアクション映画ばっかり出てるせいで甘い評価をしようがありません。

小さい頃から見ていたブロックバスター大作の主要な出演者で、評価にそれなりの見識が要求される作品、所謂芸術映画に顔を出すことが多い俳優は、ユアン・マクレガーマイケル・キートン、片手で数えられる程度になってしまいます。

また、ミュージカルに関する知識や鑑賞経験も非常に浅く、学生時代に見た四季のキャッツが最後で、それも行事か親戚のツテか思い出せない程度です。

あらすじ

https://filmarks.com/movies/1014 より引用

視聴ページはこちら

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B00G9TEVRY/ref=atv_dp_share_cu_r

 

作家を志す貧しい若者クリスチャンは、親の反対を押し切ってパリへと上京した。

愛の経験がない自分に愛の物語が書けるのかと苦悩していたところ、画家のドゥールーズ一派に見出され、経営状況の芳しくない劇団に足を踏み入れた。

劇団長のジドラーは看板娘のサティーンの次のパトロンを探しており、劇の最中に彼女に次の男となるウースター公爵を指示した。

だが、手違いでサティーンは公爵とクリスチャンを勘違いしてしまい、彼とほとんど同衾してしまう。

公爵にも知れた公然の秘密を必死に伏せながらも、歌劇「ムーラン・ルージュ」は無事に公演できるのか、そして、徐々に恋に落ちていくクリスチャンとサティーンを見つめる公爵の思惑はどこへ向かうのか…

この映画のここが面白い

急に歌いだしたって問題ない劇を作る劇、公然の秘密の恋!そしてユアンが悲哀の別れの演技をもうやってる!!!

「公然の秘密の恋」で「悲劇的に終わる愛」をユアンがやってるだけでもう大満足なんですが、そうしたゴジラが出てる映画は基本10000000点加点みたいなふざけた評価基準は置いておいても、この映画普通に面白いです。

まずは急に歌いだすという、ミュージカルが日本人ウケしないとされる大きな要素についてですが、これはもう作品の雰囲気で違和感のないものとなっております。

何せ劇作家と女優が主役ですし、脇役にしてもドゥールーズやジドラーなどの強引ながら人間味に溢れるキャラ付けでクリスチャンをストーリーに巻き込む様子が、

「この人たちならまあここで歌いだすだろうな」と思わせる要素になっています。

劇団員でないウースター公爵がほとんど歌唱することないことも鑑みると、恐らく意図的にやっているのかと思います。

例によって、私の大好きな汚い貧乏な街をサイケデリックに描く美術の好みもあり、大変満足できる映画でした。

とは言えミュージカルに関する基礎知識が如何せん欠落しているものですから、間違った認識は星の数ほどあるでしょう。あるでしょうが、無知な私がこう思ったからこそ普段ミュージカルを見ない人も楽しめる映画なのではないかと思いました。

まあこれ、ユアンマクレガー主演って書いてなかったら絶対見ないジャケ買いだけど、そういうきっかけってオールジャンル映画の見識を広げたいときに結構大事なもんですから。ねえ。

 

私みたいに見落としている人がいたら是非見て欲しい。あなたの感想も聞きたいから。

 

*1:プリクエルって言い方はシークエルを思い出して嫌だからしない