ひとの感想が聞きたいからまずは自分から書いてみよう

アマプラで見た映画の日記です。すかしたレビューもします。

今ならアマプラ無料、RONINの感想/スパイ映画のついでにフランスの景色を堪能できるかっこよすぎる旅行映画

そろそろ午後ローっぽくて面白い映画が見たい

午後ローっぽさってなんだ。

たぶん、いい感じにマイナーで、それでいて名優が出ていて…

あれ?でもそれってドルフとかヴァンダム主演のあの…

 

自己紹介記事にて、私の映画好きが午後ロー由来の下賤な出自であることは説明した通りです。

それ故の病理、別に名作でもないけどイイ感じに楽しめる映画が欲しくてたまらなくなってしまうんです。言い換えればマイナー厨ですね。

初期の執筆記事からして、シュワちゃんのコメディで最初にトゥルーライズじゃなくてキンダガートン・コップいく時点でお察しの通りです。

羊たちの沈黙シックス・センスとそれから時計仕掛けのオレンジを最近見ていたけども、やっぱりここで紹介すべきじゃない。だけど映画がみつからない。

そんなときTwitterに神はいました。

https://x.com/tx_gogoro/status/1800357283970322860

TVで流れているものをわざわざアマプラで…?*1

あらすじ

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B016J3EHGO/ref=atv_dp_share_cu_r

*2
冷戦終結後のパリ、「とあるアタッシュケースを奪取する任務」のために、サム(演:ロバート・デ・ニーロ)やヴィンセント(演:ジャン・レノ)をはじめ、フリーのエージェントたち5人が集められた。

男たちは依頼人ディアドラ(演:ナターシャ・マケルホーン)の背後にいる黒幕の存在をはぐらかすような態度に不信感を覚えつつも、粛々と準備が進められ、決行日は訪れた…

この映画のここがおもしろい

出てくる俳優みんなしてかっこいいしパリもローマも名所をなめ回すように映してアクションするから目の保養に最適!!

スパイ映画は007からして旅行映画の側面もあるからもっと勉強しろなんて言わんといてくださいな。

この映画は、最初から最後まで映り続ける主演俳優裏切りに次ぐ裏切りカーチェイス、そしてミッションの舞台になったロケ地をあますことなく画面に映した王道スパイ映画です。

じゃあボンドやトムクルーズの映画を見りゃいいじゃないか、とお考えになる前にちょっと待ってくださいな。

主演がデニーロとジャンレノですよ!デニーロとジャンレノ!

スパイ映画って作成当時のスター俳優のオールスターみたいな側面みたいなところあるじゃないですか。ローニンで諜報員やってるデニーロとジャンレノはこの映画でしか見られないんですよ!!

まあ、そういった大作映画的な魅力をゴリ押すのはほどほどに、固有の面白さについて考えてみましょう。

やはり、リアル調のスケール感フィルム・ノワール的なダークでマフィア映画めいた雰囲気がこの作品ならではでしょう。

007やM:Iシリーズ、果てはそうしたスパイ映画に対して愛のあるパロディとアイロニーを籠めたキングスマンですら、諜報活動の末になんやかんやで世界規模のテロを防いだりします。

しかし、この映画ではそんなことは起きず、終始アタッシュケースの行方を追い続けるデニーロとジャンレノを描くことになります。

彼らの行動が徒労だったと思わせないように、ケースの正体はそれなりのものですが、それでもボンドやイーサンが止める危機に比べたら小さいものです。

ですから、銃撃戦にしてもどちらかというと暗殺チックに静かな立ち回りが最後まで続きます。流石にカーチェイスはアクション映画らしいド派手なものですが、ガンアクションのじっくり目標に接近する緊張感も相俟って、ロケーションの街中をついでに楽しめちゃいます。

この、スパイ映画らしく、そして他のスパイ映画以上に風景を堪能するシーンが多いことが、この作品の最大の魅力です。

ノワール的作風を引き立てる雨や夜、ボロ屋などの薄暗いシチュエーションも二人の主役のかっこよさを引き立てています。

また、暗がりから一転して白昼堂々のカーチェイスが印象に残りやすく、よりこの映画の旅行映画的魅力を盛り立てていると言えます。

シナリオも、ケースの中身や依頼人ディアドラの謎に始まり、裏切りに次ぐ裏切りや消えゆく仲間たちなど、スリルを引き立てる要点と緩急はしっかり押さえてて見ごたえがあります。

映画の評価と直接関係ありませんが、吹き替えのDVD用バージョンがないらしく、字幕部分が多く、しかもprimevideo側で操作しないとフランス語パートの字幕が表示されないという、吹き替え派にあんまり優しくないところが難点でしょうか。

あと、ローニンというタイトルですが、道中で登場するセーフハウスの家主が何故か赤穂浪士ジオラマを所持しており、冷戦の終結で行き場を失った諜報員を四十七士になぞらえて語るというよくわからないシーン以外で映画に関係ありません。

ですが、ラストサムライ的な内容を期待してこの映画を見に来る人はまずいないので、問題ないでしょう。

くどいようですが、デニーロとジャンレノのスパイ・ノワール・旅映画ですよ?かっこいいんです!オススメなんです!

 

私みたいに見落としている人がいたら是非見て欲しい。あなたの感想も聞きたいから。

*1:うちにTVないから無駄じゃない!無駄じゃない!

*2:画像出展 映画.com

eiga.com

今ならアマプラ無料、ポリス・ストーリー 香港国際警察の感想/待ったなしのギャグとアクションが押し寄せる最高のジャッキー!

主演最新作「ライド・オン」に便乗してあわよくば閲覧数を伸ばしたいとかそういうんじゃないから誤解しないで欲しい。

ジャッキー・チェンの最新作、そして集大成を掲げた「ライド・オン」が5/31に公開されました。

https://x.com/movie_rideon/status/1770215812567367844

休日に細かい予定が立て込んでる関係で劇場できっちり時間を取ることができない私は残念ながら見に行けていません。好評なようですから、イーストウッドのようにキャリアの終着駅を延線し続けるかもしれないという期待と不安を除けば、手放しに見に行く価値のある一本でしょう。

ですが、私がこの映画を鑑賞するのであればそれがいつであっても解消したい不安があります。ジャッキーの映画そんなに本数見られてないんですよね。

酔拳2作、ラッシュアワー2作、リメイクのほうのベストキッドをTV放映で見たくらいなのです。新作公開というこの機会、劇場に行くかどうかじゃなくたって過去の名作をチェックするには今しかない!

そんなわけで今回の一本がコチラ、ポリス・ストーリー/香港国際警察です。

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B07K4TGH9Q/ref=atv_dp_share_cu_r

あらすじ

麻薬組織の元締め、クーを逮捕するために香港警察は大規模な作戦を展開した。

ジャッキー演じるチェンもまた作戦に参加し、民家スレスレの銃撃、逃走のため強奪されたバスにぶら下がるなどの大立ち回りを演じつつ逮捕に貢献した。

しかし、公判にいざ事件を持ち込むと証拠不十分につき思うように進まない。

刑事たちは一計を案じ、クーの秘書であるセリーナを釈放し、検察側の証人として証言台に向かわせる作戦を立てた。

しかし公判当日まで黙っているクーではない、セリーナに迫る刺客を追い払う警護が必要だ。人柱同然の任務に駆り出されたのは、成果こそ立てたものの型破りな捜査で煙たがられていたチェンだった。

この映画のここが面白い

ギャグ、アクション、そしてギャグ、アクション!!

文字で説明すると映画の内容全部書き起こさないといけないくらいの圧倒的に視覚に訴える有無を言わさないスピード感!!

ネタバレありとは言ったけど、いちいちシナリオの説明をしてちゃこの映画を語れない!!

あらすじの項でも軽く触れましたが、ジャッキー演じるチェンは早朝から民間人スレスレでぶっぱなして文句を言われるし、犯人を追うためにバスにぶら下がって配下のギャングを窓から放り出してボスに詰め寄るような、傍から見れば無茶苦茶な人物です。

セリーナの警護についてからも、同僚と一芝居打ち、襲撃されたフリをして懐柔を試みたり、自宅に連れ帰ったら恋人と鉢合わせて痴話喧嘩を起こしたり、映画の中で起こる出来事はコントコントの連続です。

鉢合わせ、巻き込まれた人々のリアクションのオーバーさも相俟って、まるでドリフターズ吉本新喜劇のようなズッコケコントを見ている気分になります。

しかしこの映画の優れているところは、それが時代遅れで寒いという感覚にならない部分にあります。

そのカラクリはジャッキー・チェンという役者のアクションのキレにあります。

アクションはもちろんの事、映画全編通して発揮される彼のキレキレの動きは、ギャグシーンのオーバーリアクションを不自然と思わせないほどに説得力として作用しています。また、単純に構成が優れているため、ギャグシーンがダレるよりも早々にアクションへ移行する気持ちよさもあります。

また、現代で言うところのシリアスな笑いに近い面白さがあり、刑事たちもギャングも己の目的を果たすために一生懸命戦っているため、それが呆れるほどコテコテなギャグをおかしく、強調する仕組みになっています。

ラストシーンまで有無を言わさずその調子で、スタッフロールでお馴染のNG集を見るとあれもこれもガチのスタントだったのかと、ある意味でこの映画を見ている時間のうち最もシリアスな体験ができます。

 

是非この映画は、スナック菓子と炭酸飲料を片手に休日を笑い飛ばして終わるために見て欲しい。私はなんとなくストックしていたポテチがこんなにおいしかったことがありませんでした。

 

私みたいに見落としている人がいたら是非見て欲しい。あなたの感想も聞きたいから。

今ならアマプラ無料、トゥモロー・ウォーの感想/SFとモンスターパニックを古典的かつ真面目に描いたオマージュに溢れる名作

ベッタベタなSF映画が見たい!けど今時そんなもん…あったわ

アマプラさまさま無料で映画ホクホク見放題にべったり、挙句にブログで好き勝手に感想を書いている当ブログなもんですから、Prime Videoオリジナル作品の話をしないわけにはいかないでしょう。

しかし、見たい映画を見るという自分のやりたいことを曲げるわけにもいきません。

私の好きな映画ジャンルは大衆向け娯楽映画、これってオリジナル作品の制作方式と(恐らく)相性が悪いですし、ハズレも引きやすいので怖い…

オリジナル作品リストを漁っていたそんなとき、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーにて原作付きとは言え現代にスペースオペラ復権させたクリス・プラット主演作を見つけたのです。

さてはてこれは興味深い、一応レビューの点数くらいはチェックしてから見てみますか…

https://eiga.com/movie/92498/

https://filmarks.com/movies/88714

評論家ウケ悪い大作SFでこの点数は結構いけるで?

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B095KT69ZN/ref=atv_dp_share_cu_r

あらすじ

2022年のクリスマスシーズン、ラボ勤めを夢見るうだつの上がらない高校教師のダン・フォレスターは家族でサッカーワールドカップの決勝戦を観戦していた。

そのTV中継の中に突如、謎のポータルが開き兵士たちが現れる。

彼らは2051年の未来、ホワイトスパイクと呼ばれるエイリアンによって滅亡の危機に瀕し、現代に助けを求めにきた子孫たちであった…

この映画のここが面白い

エイリアンとのドンパチ、SFらしいギミックを楽しめるシナリオ、全てが愛と力に溢れたオマージュに包まれた娯楽傑作です。

もしあなたがお気に入りのモンスターパニック系映画を2,3本思いつくのであれば、間違いなく楽しめると思います。「エイリアン」や「遊星からの物体X」等の金字塔とされる大名作を思わせる描写が散りばめられており、オタク的な楽しみ方はもちろんできます。

それでいてこの映画としてのオリジナリティはしっかり主張できている点も高く評価できます。

特に、急造のタイムマシンの性質によってタイムトラベル先の時間で死亡している人間しか2051年に赴くことができず、世界中で徴兵がされるというかなり無茶な設定が映画の序章部分で展開されるのですが、これが映像としての面白さに寄与するのです。

その性質故に、主役を含めシャツのまんま連れてかれたおっちゃんおばちゃんがヤケクソ気味に未来に放り出され、へっぴり腰でエイリアンと戦うのです。

このPUBG2051ザ・グリードと呼ぶべきはちゃめちゃな絵面がとにかく面白い!主人公だけいい感じに生き残っていくのも退役軍人設定でまあなんとかなります。

また、今回の主役モンスターであるホワイトスパイクの描写も非常に楽しめます。

開始20分で設定の説明に時間を割いて貯まったフラストレーションから一転して吹っ飛ばされた2051年で暴れる!ぶち抜く!頭をがぶり!昼間にバトってCGのごまかしなし!

序盤のチャイルズフッドエーンドが如く終末感、ビフォー・アポカリプスな設定説明、神話テイストで荘厳な雰囲気すらあるパートを一気にかっとばしてクライマックスまで走り抜けるこの爽快感がたまらないのです。

最初に基本情報を調べたときは2時間20分という上映時間に尻込みしましたが、見た後に得られた気持ちよさを考えたなら必要な準備体操というものです。

現代の技術で大真面目に作った真面目なSFパートもありつつモンスターパニックでポップコーンがうまくなりそうなオススメの一本、是非ご覧になってください。

 

私みたいに見落としている人がいたら是非見て欲しい。あなたの感想も聞きたいから。

今ならアマプラ無料、ロング・ライダーズの感想/破滅の美学の後味のよさ、かっこよさ満載

西部劇は長いから嫌?ちょっと待ってくれ!

確かに、西部劇を見ようと思ってオススメを調べてみればまず最初に出てくるのは夕日のガンマン続・夕日のガンマンあたりの上映時間がとても長い名作に当たるでしょう。

それならば最近になって作られて見てみようと調べてみても、ジャンゴ 繋がれざる者ローン・レンジャーなど、3時間に及ばないにしてもやっぱり長い作品ばかりです。

上記に挙げた映画はいずれも私のオススメですが、アマプラ無料でサクっと見て欲しい作品かと言われると話が変わってしまう。

なぜ上映時間が長いのか。それは、続・夕日のガンマンが南北戦争を股にかけた善玉と悪玉の決闘というある意味神話的なプロットで描かれたように、アメリカの神話、ギリシアの英雄のように一時期実在して消えていったものとして表現されているからです。

もし、桃太郎の映画を作ることあれば、お供の動物のどれかを登場シーンをカットする脚本家が恐らく稀であるように、やらなきゃいけないことが多い。それが神話的な作品の持ち味であり、欠点です。

もちろん西部劇はそれだけのジャンルだけではありません。神話的プロットに囚われず、趣向を変えることによって上映時間の長さを取り払った作品だってあります。

それが破滅の美学、時代の波に消えていった悪党を主役にした作品です。

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B09PQD1GGG/ref=atv_dp_share_cu_r

あらすじ

南北戦争終結後のミズーリ州ジェイムズ兄弟率いる強盗団は銀行や駅馬車、鉄道を次々に襲撃し、荒稼ぎしていた。鉄道や銀行などの東部のブルジョア層を狙っていたため、地元住人のなかには英雄視するものもいたが、標的だって黙っちゃいない。

ついにピンカートン探偵社から刺客が送られたことをきっかけに、一行は徐々に稼ぎを失い、仲間と別れ、最後のときへと向かっていく…

この映画のここがおもしろい

悪党たちの会話劇、日常の景色の描写だけでシナリオの進行度を示しており、テンポが極めていいところが一番のオススメポイントです。

この映画は襲撃→会話→襲撃→会話…だけでシナリオが進行します。

それだけ聞くと何が面白いんだと思われることでしょう。しかしこれが作品のテンポを保ち、キャラクターの紹介や状況の説明などのクドさを取り除く要素として機能しています。

冒頭の銀行強盗から地元の盛り場に戻ったときのワンシーンですぐに理解できることでしょう。一行はトランプ遊びにしけこみながら酒を飲んで一休みしているのですが、背後から奴隷解放を賛美するような歌が聞こえてきます。

すると、歌手を脅し、ピストルでリクエストを通してしまいます。

さらにその後現れる友人や家族、腐れ縁の娼婦などの仲間たちの会話から、彼らが南北戦争の敗残兵というバックグラウンドを持ち、悪党に身をやつしたことが台詞でも補足説明がされますが、歌詞にいら立ちを覚える一幕の助けもあり、簡素な説明で彼らが何者か理解できます。

恥ずかしながらアメリカ近代史に関しては知識がなく、西部劇が好きと口では言いつつも今作で描かれたジェシー・ジェイムズについて初めて知った私でも、この映画のさりげない説明描写によって自然と彼らの置かれた状況を理解することができ、感情移入がすんなりできました。

ジェイムズ・ファミリーの具体的な規模が説明されるシーンに至っては、起承転結の転にあたる部分、ジョン・ヤンガーという主犯格のジム・ヤンガーのいとこの18歳の少年がピンカートンの保安官に撃たれ、葬式が執り行われるシーンで初めて示されます。

そこに至る約35分間は、襲撃と会話が2、3度繰り返されるのみです。言ってしまえばそれだけです。

ですが、ガンアクションの箸休めの度に、結婚をきっかけにファミリーから距離を置こうとする者が現れたり、コールがピロートーク南北戦争の敗北をきっかけに強盗団に身をやつした今の状況へのぼんやりとした不安を語ったり、静かに静かに状況が悪化していくことが示唆され続けます。登場人物はいずれも不安の中身を曖昧にしか感じ取れておらず、将来のことは言葉にならないまま激しい強盗の場面がまた始まります。

こうした、徐々に徐々に破滅へ向かう雰囲気作りがたまらないんです。

ジョンの死をきっかけに彼らの運命は静かに転落を始め、繰り返される襲撃のシーンも徐々にうまくいかなくなり、仲間も一人、また一人とジェシーの下を愛層を尽かし、傷つき、離れていくのです。

また、そうしたシーンの数々から、我々観客は彼らの行く末をぼんやりと想像し、身構えていくことになります。そして、徐々に徐々に登場人物との別れを追体験することになりますが、何せ彼らは悪党、しかも仕事の潮時を見切り損ねた袋の中のネズミです。男たちとの別れを受け入れ続け、ラストシーンまでの後味が自然と気分がいいのです。

最後の襲撃、顛末、別れの言葉、訪れるラストシーンの彼らの背中こそが、まさに破滅の美学。かっこいいのです。95分でぐっとくる、アマプラ無料のコンテンツが溢れかえった今だからこそ見て欲しい一本です。

新しいバージョンの吹き替えがないらしく、一部シーン、しかも結構重要だったりかっこいいシーンがいきなり英語音声に切り替わることが多々あるため、吹き替え派は字幕機能のオンオフを調整せざるを得なくなりますが、欠点はそれくらいです。

 

私みたいに見落としている人がいたら是非見て欲しい。あなたの感想も聞きたいから。

今ならアマプラ無料、キンダガートン・コップの感想/シュワ映画っぽさ満載なのにホームコメディとしての完成度がヤバかった

前提、午後ロー育ちにとってのシュワちゃん

コマンドーをはじめ、インターネットミームとしても馴染み深いアーノルド・シュワルツェネッガーことシュワちゃん

もちろん、インターネットで声の大きいボンクラどもなんか関係なく偉大な俳優であり、数々のヒット作に出演しております。

初代プレデターはモンスターパニック、コズミックホラーとアクション映画を上手く調理した名作です。私の中で殿堂入りである初代ゴジラの次に好きなので実質第一位のモンスター系映画です。ターミネーター2についても、言うまでもありませんね。私の信仰の一部である帝国の逆襲を除けば最高の続編映画*1です。

コマンドーを引き合いに出して何故ひねくれた書き出しで話をややこしくしたのか。スタローンなどの同時期のアクションスターがそうであったように、

出演作のクオリティに結構ムラがあるんです。

というか、午後ローが敢えて下ブレのほうを流してた気がするんだよな

有名な台詞が聞きたいだけでコラテラル・ダメージを見ると結構損した気分になるでしょう。おとなしくコマンドーの二回目いくか、別の単発アクションの気分ならイレイザーのほうがいいですよ。

さて、記事タイトルの映画に向けて話を方向を戻すにあたって、シュワ映画には大まかに三種類あることを説明しなければならないでしょう。

ターミネーターのようなSF色の強いアクション、コマンドーみたいなベタベタのアクション、そして今回ご紹介するキンダガートン・コップのようなコメディ重点のアクション、三種類*2の筋肉映画があります。

さて、彼のコメディ・アクションの代表作と言えば間違いなくトゥルーライズで皆様異存はないでしょう。しかし、二番目に優れた映画は何か。

学生時代の私はその答えを求め、ジングル・オール・ザ・ウェイスト・アクション・ヒーローの二作をレンタルして見てみました。

結果、かなりがっかりしました。

ジングルオールザウェイはともかく、世間的評価が比較的高いラストアクションヒーローにまでがっかりした理由は何故か。

一言で言えば、この二作は出オチにしか見えませんでした。

期待値を高く設定しすぎたとは言え、ジングルオールザウェイはシュワちゃんパパが息子がダークサイドに落ちないようにパワーレンジャーの玩具を確保するまでドンパチするだけですし、ラストアクションヒーローも映画の中を飛び出したアクション俳優と少年の素敵な夢の話というだけの映画にしか私には見えませんでした。

ここで言う「だけ」とは、導入で使ってそれっきり、あとはドンパチ賑やかになるだけという意味です。映画のテーマじゃなくてただのポスターのアオリ文だなと思いました。

つまらないというわけではないです。面白かったんですよ?二回目見たいなと思わなかったんです。

だってそのコンセプト出オチでしょ。ならあらすじコマンドーと変わらないでしょ。じゃあコマンドーのほうが面白いじゃん。って思わずにはいられないんです。

そんなわけで、どうせまた出オチだなとハードルを下げつつも見たこちらのキンダガートン・コップですが…

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B0B8R2TQ34/ref=atv_dp_share_cu_r

この映画、笑って泣けてシナリオもしっかりしてるし文句ない。神神神ワンチャントゥルーライズより好き。ここまで読んだら今すぐオフラインストレージにつっこんどけアマプラ民

あらすじ

麻薬密売の元締めであるカレン・クリスプを追うシュワちゃんことジョン・キンブルは、仕事一筋の頑固警官。

長年追ってきたホシであるクリスプを捕まえるためならすぐにドンパチぶっぱなし、何か知っていようもんなら平気で民間人に恫喝まがいのことをする特殊部隊と警察官の区別がついてない調子で開始10分は暴れまわり、クリスプを逮捕します。

しかし、開廷までは順調に進んだものの、有罪の決め手まで証拠がもうひとつ足りない。そこでキンブルの上司は一計を案じ、クリスプの金を持ち逃げしたという元妻から証言を得るため、彼女とその子供が住むという地域に赴き、幼稚園に保育士として潜入するのであった。

この映画のここが面白い

幼稚園への潜入という設定を、ホームコメディ・アクションの双方に最後まで生かしきっています。

出オチじゃないんです。最初の10分なんか幼稚園のよの字も出ずにぶっぱなしてばっかりですが、早々にクリスプを逮捕し、裁判が硬直するところまでテンポよく片付けてしまいます。

有無を言わさないシュワ映画のいつものテンションから転じて、保育士に扮したおとり捜査じゃ彼の筋肉は子供たちに見向きもされません。

なんか台詞回しがコマンドーみたいでやったらに口が悪いことを除けば、はじめはさっさと情報を拾いたいだけのシュワちゃんの話を子供たちが聞いちゃくれないシーンも違和感がありません。

また、その状況を打破するためにシュワちゃんが子供の興味を引く接し方をどうにかこうにか知恵を絞っていくうちに、双方に信頼関係が構築されるという流れも、ベタベタですがとても微笑ましく見られました。

そして、子供たちの交流の中から件の母親を見つけ出し、母親と交流するうちに情が入ってしまう。そんな中、クリスプが想定よりも早く保釈されたことで保育士ジョン・キンブルが平和に暮らし始めたオレゴン州アストリア地方に接近し、〆のドンパチはしっかりやります。

だけど、このドンパチは決してとってつけたようなものではなく、各キャラクターの積み重ねの果ての決闘としてよく描かれており、短いながらも緊迫感のあるワンシーンでした。

捜査を終えて、その後のキンブルの身の振り方も、この文章から想像できる程度にはベッタベタのベタです。でもジーンときたからOKです。

 

2時間の中に映像的魅力を籠めて、納得できるシナリオに作り手の伝えたいテーマをはじめからおわりまで仕込むというのは想像を絶する産みの苦しみがあることでしょう。

先程さんざんクソミソに書いたジングルオールザウェイとラストアクションヒーローですが、映像面の魅力はシュワちゃんがいる時点である程度担保されてますし、それにかまけず各映画ごとの色を出していたと思います。

では、その二作よりもキンダガートン・コップを推す理由は何か、ずばり普遍性だと思いました。

ジングルオールザウェイはパワーレンジャーブームで実際にあれくらい玩具が買えなかったという世相、ラストアクションヒーローは公開時点で大作アクション映画のマンネリ感が槍玉に上がり始めた世相へのカウンター・メタフィクションという、現在の視点では普遍的ではないテーマがあったそうです。

対して、キンダガートン・コップのテーマはずばり家族と親子。

主役も悪役もヒロインもそれに関した問題を抱え、それぞれの解決法を試みぶつかり合います。

また、全人類に共通するテーマを扱った副産物か、脇役にも感情移入しやすくてストレスフリーです。冷めた反応をする子供たちも、キンブルの接し方のまずさを考えれば納得できますし、ファーストインプレッションあってこその関係性の構築が画になるというものです。キンブルがおとり捜査官と知っていて最初は煙たがる園長先生の変化も恐らく現時点で想像できる内容ですが、心が温まるいいベタです。

 

そんなわけで、こんないい映画が無料で見られるなら文句なしのオススメ。スリルでもSFでもないけど、古き良きベタで胸のすくいい映画です。

 

私みたいに見落としている人がいたら是非見て欲しい。あなたの感想も聞きたいから。

*1:エイリアン2と意見が分かれそうですがそれはまた今度

*2:ツインズ、ジュニアのようにほとんどアクション要素のないコメディもあります。

自己紹介/午後ローばっかり見て学生時代を労費した私がアマプラ無料に取り憑かれないはずもない。

このブログの目的の説明と、自己紹介をしようにも何かこっぱずかしいものがあるという話。

映画のレビューなんて大げさなことを、大した資料も見識もない私が始めようと思ったきっかけについて説明しなければいけません。

先日、私の幼少期から魂に刻まれたゴジラの新作のみならず、これまた生まれてから今に至るまでずっと好きなファントムメナスリバイバル上映があったため、久しぶりに間を置かずに映画館に二回行きました。

映画館に行く頻度が低いと他の同好の士と何が変わるかと言えば、一番はSNSに感想を書かないという部分でしょう。

アマプラ会員の無料サービスでクソ映画を引いてもあんまムカつかないんですよ。劇場でチケット代はたいて座ってるんじゃないんだから途中でやめちゃっていいし、オタクのプライドでどうしても見たいなら手元でゲームかなんか初めても迷惑をかける他の観客はいない。

それにつけ加えて言うならば、Prime Videoがすっかり文化として定着する以前から、私の中にはテレビ東京で毎日やってる午後のロードショーで名作も佳作もハナクソみたいな映画も等しく目に入ってきました。

www.tv-tokyo.co.jp

映画のクオリティに関わらず、ふとみかけた作品をなんとなく腰を据えて最後まで見てもいいし、世間の評価に反目して大層な名作をネットサーフィンついでに流してもいい環境が元々私にはありました。

実家を離れTVモニターがない環境に身を置いても、私にとっての映画鑑賞という"空気"の在り方は変わりませんでした。

むしろ、午後ローがなくなったぶんだけアマプラの存在が大きくなり、殊更に色々な映画をちゃんと二時間腰を据えて見たり、気分が変わって途中からゲームやりだしたりしています。

故に、近頃はチケットを買って大きなスクリーンに目を向け大満足し、或いは心底がっかりしてしまう経験に乏しいのです。アマプラで何を見て何を思おうとTwitterであーだこーだ言う余力はないわけです。

ところが、何度も鑑賞したけどスクリーンでは初めましてのスター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナスを体験した帰り道、あんまりにも楽しかったもので他の新作と同様にツイート数を分けないといけないくらいの文量の感想を投稿しました。

すると投稿した感想に、FF外からいいねがついたのです。

新作映画の感想をネットに書くといつものことですが、リバイバル上映の目玉中の目玉、GW狙い撃ちした企画とは言え、四半世紀近く前の映画感想に同じことが起きるとは思いもしませんでした。

私は基本的なことを忘れていたのです。名作はいつ見たっていい。

そして、映画の感想を誰かに押し付けたり押し付けられるのは結構楽しい。映画好きというのは思い返してみれば結構ソーシャルな繋がりに付随した趣味でした。

各種サブスクサービスのどれかに映画好きが入ってないことはそうそうないこのご時世、押し付けた映画のチケットを掴ませて感想の倍々ゲームを挑むハードルは極めて低くなっています。

映画が好きとは言え、映画館どころか家で120分座ってじっとする時間もとれず、2日か3日にわけて、さらに夕食と風呂上がりのルーチンのついでに一時停止ばかりして映画鑑賞をしている私にとって、感想が時分の中で止まってそれっきりになっていることが実はとても寂しいと気付かされました。

これから書く記事はそれらしい文量の確保等の都合もあり、評論家然とした記事を公開していきます。これに対して自分はこう思う、と否定も肯定も返して頂けるのであれば、私にとってとても幸福なことです。

あらすじを説明する関係でネタバレはちょくちょく挟まってしまうけど、80年代~90年代の映画が好きだから大目に見て欲しい。大作映画が多いからシナリオがそこまで重要じゃないことも多いし。

そのわりにアマプラ限定の新作のやつもウォッチリストに結構あるから反故にしてしまうこともあるけども。

結論をおわりに書く不作法を承知でお願いします。

よければあなたの感想を聞かせてください、まずは私の感想をここに書いておきますから。