公開までに原作読め?知らねえよボケが!!!俺ぁSF映画をカジュアルに楽しんで好き放題書いてやらあ!
近頃、異色のプロモーションでSNSを沸かせた話題作『プロジェクト・ヘイル・メアリー』
原作を公開までに至急読了するべしと、まさかの公式アカウントミュート推奨。
もちろんは私は読むかボケがと固く決心しました。権威に阿ることは娯楽の死であり、大企業の広告もまた権威だからです。言われるとやる気なくすんじゃ。
とは言え、今月は毎月お馴染ゴジラ・シアターもなく、ポイントが余っておりました。
ですから、話題作にはちょいちょい首を突っ込んで感覚を多少は新しく持っておこうということで、鑑賞に至ったというわけです。
超かぐや姫とか流石に観に行こうかなと思いつつ何かピンと来なくて今年は映画館まだ全然行ってないからね。
それに、ライアン・ゴズリングと言えば来年に公開が迫ったスターウォーズ新作
『スターファイター』の主演ですからね。
ネタバレ注意

これのどこがヘイル・メアリー(一発逆転神頼み)やねん、納得できん!!!まあ面白かったけど。
プロモーションの力の入りようからして、タイトルに用いられた慣用句ヘイル・メアリー(一発逆転の神頼み)に反して、よく計算して作られた作品だと思いました。
冒頭で主人公ライランド・グレース以外の船員死亡に始まり、回想形式で何故彼がその船に乗っているのか、プロジェクトは何を探しているのか、という遡及的なマクガフィン巡り、伏線回収を進行していきます。
そして、プロモーション段階で存在が明らかになっている岩石のエイリアン、通称ロッキーの宇宙船と遭遇したことで、グレースの真の主人公性が物語に接続していきます。
実のところグレースは凡人と見せかけた凡人であり、乗員となったのも流れによるもの、非常に受動的でした。
その世界救済への後ろ向きな姿勢が、ロッキーとの出会い。全く異なる文明に生まれ、全く同じ使命を抱えた彼との友情によって、ごく個人的に受動的に変化します。
言ってみれば逆セカイ系。主人公の物語参加が運命付けられたエヴァンゲリオン的な文脈の反対に、主人公が内面を解決しようとしまいと、「そこにいた」という以外の必然性は全く見出せません。
ある意味ゴズリングが来年から参加するスターウォーズシリーズの『マンダロリアン』のような、観る側の世代変化に併せた、神頼みの正反対とも言える企画意図にも見えます。そこが気に入らねえんだけど。
内面の解決が内面の問題にすぎない、よくできた物語によって、宇宙の問題と個人の問題を上手く切り分けた作品です。セカイ系っぽいフリならセカイ系っぽくしてくれよ!!!『メッセージ』はそのへんの主人公補正うまかったじゃん!!!
私は相当気に入らず、思うところしかありませんでしたが、間違ってもつまらないなどと思いませんでした。
是非とも話題作、鑑賞の価値アリと言えるでしょう。
私みたいに見落としている人がいたら是非見て欲しい。あなたの感想も聞きたいから。