バットマンの新作がアマプラで配信される─
https://x.com/PrimeVideo/status/1805994809070322001
これはファンにとって結構なニュースだ。
アマプラでDCコミック関連作を漁るとき、リブートのほうのスーサイドスクワッドだけ有料になっちゃったり、単独作品が無料のヒーローとそうじゃないヒーローがいたりと、ワーナーとDCのどっちの方針かよくわかんないけどU-NEXT移行かユニバース再編成のなんかのせいか、とにかくでごちゃついてる。
そんな中、知る人ぞ知るDCのカートゥーン部門、
あのハズレがないバットマンのアニメの新作がアマプラにやってくるのだ。
DCの新作はちょくちょくアマプラに供給され続けているので、実際にはそこまで驚くことではないかも知れないし、OVAをレンタルする金もケチる私が浅慮なオタクな可能性は高い。
だけど、アマプラならではのラインナップがザボイーズとインビジブルってのは
内蔵ぶちまけ成分が強すぎだろ!!
ともあれ、ケープドクルセイダー記念。
ここはロバートパティンソンの2022版バットマンを勧めるようなブロクではないので、少しひねた作品をいってみよう。
アニメ関連作、即ちレゴバットマンだ。
この作品は、大ヒットしたLEGOムービーのスピンオフであり、どっちかつとトニースタークみたいな性格のバットマンことブルースウェインが、ロビンやバットガールなどのバット"ファミリー"と本当に打ち解けていくことで、自分のヒーロー性を取り戻す。
その後、なんやかんやでヴォルデモートキングコングサウロンなど当時ワーナーが権利を持っていたヴィラン軍団が攻めて来るのを阻止する愉快な映画だ。
ふざけたプロットだが、ダークナイト風じゃないほうのバットマンのよさ、Mr.フリーズでやりたかったファミリー向け路線のリベンジを果たした素晴らしい作品であり、新DCユニバースのバットマン*1もそっち路線らしいから…
ダメじゃねーか!
終わりだ、この下書きも水の泡。
860文字の苦労はゴッサムの闇に消え…
こっちの映画もバットマンの出番多い*2しバットマン映画ですわ。
あらすじ
ごく普通の建設作業員エメットは、決まった時間の出勤・労働・仕事終わりの食事付き合いなど、極めてマニュアル的な生活を繰り返しており、本人もそれに満足していた。
とある日、帰宅間際に風に吹かれて散ったマニュアルを追いかけて工事現場のはずれに流れ着いたとき、関係者以外立ち入り禁止のエリアに忍び込む美女を見つけてしまう。
彼女を追った先で、足を滑らせ謎の空間に迷い込んだエメットは、突如謎のレゴの1ピースに見出された、選ばれし者となってしまう。
わけもわからないまま工事の大元請けにして街の支配者であるおしごと社長に処刑されかけた彼は、謎の美女に救出され、壁の外に脱出する。
そこには西部劇、中つ国、雲の上の楽園など、個性溢れる世界が広がっていた。
しかしこれらの世界も選ばれし者が守らねば、おしごと社長に征服される一歩手前のひっ迫した状態にあったのだ─
この映画のここがおもしろい
子供向けの玩具らしいビジュアルの要素、ワーナーの版権を品がないくらいにふんだんに使ったファンサ要素、そして映画のテーマ性を保持したまま納得させられる、
やられた!と言わざるを得ないどんでん返しの映画です。
この映画を一言で表すならば、ホームアローンとジュマンジとスーパーマリオブラザーズムービーのいいとこ取りです。いや、冗談ではありません。本当です。
子供の視点で話を転がす子供向け映画の手法はそのまま、テーマ性を示すのが本当に上なんです。
序盤にエメットが生活しているブロック・シティは先述した通りこの映画のラスボスであるおしごと社長に支配されたディストピアですが、ここでエメットが毎日手放さず従っていた生活の"マニュアル"や、彼らが歌っていた1984じみた洗脳ソングですら意味のある描写として後から活きてきます。
それでいてやばいのが、この映画バットマンが脇役として上映時間の7割くらい、そのポジションがジャスティスリーグの他の誰かでもいいくらいのお助けポジションとして、でずっぱりです。
というか、ジャスティスリーグの他の面子は普通にカメオと言えないくらいには台詞と意味のある脇役として出てきますが、バットマンはポスターにいるくらいなのでメインキャストで扱いが違います。
そんなことをしておいて、映画のテーマは一切損なわれないところがこの映画の素晴らしい部分です。
ジャスティスリーグを含めた色々なワーナー版権キャラの扱いに滅茶苦茶差がある、というかレゴじゃなかったら怒られるくらい雑に扱われるのですが、この点も最後まで見て是非確認して頂きたいです。
多分私のブログにフラッシュ*4が好きで好きでたまらない人がいらっしゃることはないでしょうし。
子供向けの映画であることもまたシナリオ上の意味として活用されているので、最初から最後まで子供向けですが、ホームアローンみたいなものとして受け取って頂けたらなと思います。決して大人の鑑賞に耐えない作品ではありません。
何せ、ビジュアルの迫力は大したもんだし基本は子供向けでそこまで入り組んだシナリオも長い上映時間はないもんで、是非見て欲しい一本です。
私みたいに見落としている人がいたら是非見て欲しい。あなたの感想も聞きたいから。