その映画、スクリーン初登場じゃないよね?
実はアマプラ無料です
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前回までと異なり、私が生まれて以降に公開された作品です。つまり熱心なゴジラファンという名乗りは見せかけと露見したわけですが、去年は仕事忙しすぎてやばかったから仕方ない。
そんなわけで、シリーズの中でもとりわけ大衆ウケがよく、怪獣映画ではなく2016年を代表する映画の一本として評価されたシン・ゴジラ。
その、モノクロ版の感想をつらつらと述べますが、如何せん漂白した元が元なのでカラーのほうについて語ると余白が足りません。
今回は原典の説明は省いて、改めて見た別バージョンの感想のみ記させて頂きます。
庵野秀明のカラー、モノクロの世界に。
座席に腰掛けて、何度か見た映画とスクリーンで2度目の遭遇。
序盤のブルーラインのくだりから、ゴジラ第三形態への攻撃を自衛隊が躊躇うくらいまで、私の感想は、「改めて面白い映画だけどべつにモノクロの意味ないな」
というものでした。
何故なら、シン・ゴジラの前半は東日本大震災の被害に関する示唆が多く、時事の意味合いが強いからです。制作サイドの思惑はさておき、観客の多くはまだ5年前の出来事。想起せずにはいられません。
故に評価の高い映画で、これのカラーを落としてしまえば、公開時期にあった意義が薄まる。
それが、前半部分の私の感想でした。
一方、ポスターで見たあのゴジラ、所謂シン・ゴジラ第四形態が登場して以降は、ゴジラ前作に通ずるテーマ「神に抗う人の有り様」にテーマ性がシフトします。
すると、モノクロと作風とのかみ合わせの悪さも自然と感じなくなり、そこには面白い映画の良い別バージョンがありました。
アニメ畑の監督らしく、ウソ臭い画作りが上手で、それもまたモノクロという巨大なウソを際立たせていました。
というか、私が「トップを狙え」の監督の名前を忘れていました。
シン・ゴジラ オルソ。劇場で見た価値は間違いなくありました。
「これぞ真のバージョン」と評判のマイナスカラーがより一層楽しみです。
あちらは終戦直後が舞台のモキュメンタリーですから、より馴染むことでしょう。
私みたいに見落としている人がいたら是非見て欲しい。あなたの感想も聞きたいから。